今回は厳密に言うと失敗例をご紹介します。
記事タイトルが誇張表現のように見えるかもしれません。
誇張表現をする探偵、別れさせ屋には要注意ですよ。
大丈夫です。誇張ではありません、ちゃんと成功例をご紹介します。
もちろん、今回の記事を厳密には失敗だと書いたのには、わけがあります。
成功したけど、失敗!?
前回、別れさせ屋が失敗するパターンは
・お金、時間の問題
・依頼者さんの問題
・別れさせ屋の問題
のどれかになるとご説明しました。
これは別れさせ屋としては非常に悔しく、この仕事のやりがいを感じる部分でもあるのですが、成功しても失敗します。
前回に引き続き、今回もご紹介したいのは
実際の工作に使って成功した手段
なのですが、別れさせ屋への依頼というのは工作が成功したら完了ではありません。
工作も成功して、別れさせられた。あとは依頼者さんと再会の場面をセッティングするだけ。
という段階になって、なぜかそこで台なしになってしまうことがあります。
今回ご紹介するのは
工作は成功したけど、それ以外で依頼自体は失敗に終わった
パターンです。
つまり、成功例も失敗例も一気にわかっておトクな記事です。
フタマタ!?
依頼者さん:リナさん 女性(38)
お相手1:テンチョーさん 男性(51)
お相手2:ノリさん 男性(41)
リナさんは営業職の女性です。
支社や営業所が各地にあるような企業に勤めています。
リナさんは結婚していませんが、ノリさんというお相手がいます。
結婚はそれほど焦っていませんでした。
付き合って2年。とくにケンカもなく、基本的にはうまくいっていました。
あるとき、テンチョーさんというひとがリナさんの営業所のリーダーとして配属されてきました。
テンチョーさんは奥さんを亡くされていて、すこし影のある感じがモテそうな方です。
一方で、リナさんもよくキレイですね、と言われるくらいにはキレイな女性です。
ノリさんは容姿についてはとくに言及することはありませんが、いいひとでした。
付き合っているひとはいます
仕事でテンチョーさんとリナさんは一緒になることも多く、徐々に打ち解けていきます。
ノリさんとは会社が違いましたから、ヘタをするとノリさんよりもテンチョーさんと長く接していたかもしれません。
そのうち、ふたりは関係を持ちます。
リナさんにはノリさんがいましたし、テンチョーさんも
「付き合うとかそういうのではない」
というような、ある意味で割りきったドライな関係でした。
とくにテンチョーさんは奥さんと死別していることもあり、ノリさんとリナさんが別れてくれることはまったく望んでいませんでした。
浮気が本気に……
しかし、そんなガツガツと押してこないことが気に入ったのか、
リナさんは徐々にテンチョーさんに対して本気になっていきます。
ただノリさんとは別れるということもありませんでした。
テンチョーさんに本気で惹かれてはいるものの、やはり付き合いの長いノリさんに安心する。
そんなよく言えばモヤモヤとした気持ち、悪く言えばフタマタの悩みがありました。
結局、テンチョーさんが都内のべつの営業所に転勤になったためリナさんとテンチョーさんの関係はいったん終わります。
このあいだもノリさんとは付き合い続けていました。
復縁を希望
しかし、やはりリナさんはテンチョーさんのことが忘れられません。
そのことを打ち明けると、テンチョーさんはドライな関係であったことを口にして、
復縁することは拒みました。
テンチョーさんとしては、リナさんがノリさんと付き合ったままだというのがよくわからなかったようです。
やることは簡単?
結果的に、やったことはとても単純でした。
まずテンチョーさんに男性工作員を近づけ、本音を聴取しました。
基本的には遊び感覚が強かったのですが、リナさんについては、ノリさんという存在がネックだったようです。
言われるまでもなく当たり前のことです。
別れさせ屋に依頼してもふたりの相手と付き合うのはなかなか難しいと思います。
そうなるともうあとは簡単です。
テンチョーさんに本気なら、ノリさんとは別れて、会うだけです。
どこで失敗!?
再会までこぎつけたのですから、あとはゆっくりとアドバイスをさせてもらいつつ、チャンスで一気に。
と思っていましたが、ここでリナさんがとったのは、
ノリさんに打ち明ける
でした。
正直に言えば、一瞬、固まりました(苦笑)
もちろんそんなアドバイスはしていませんでしたし、
たぶんそれがダメだということはどれだけ恋愛初心者であってもわりと簡単にわかると思うのですが……。
結果、ノリさんとは完全にケンカ別れします。
どうしてリナさんが打ち明けてしまったのかは結局、聞けませんでしたが、
工作がうまくハマっていたので、すこし悔しい思いをしました。